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若州一滴文庫

朝夕はずいぶん涼しくなってきました。

福井県おおい町にある「若州一滴文庫」 こんな所にあるの?と思える田んぼの奥の山裾にあります。
作家 水上勉さんの蔵書2万冊とゆかりの深い画家の作品、禅に関する貴重な資料、竹人形館、くるま椅子劇場、庭園、囲炉裏のある六角堂がひとつになったものです。

たった一人の少年に
ぼくはこの村に生まれたけれど、十才で京都に出たので村の小学校も卒業していない。
家には電灯もなかったので、本もよめなかった。
ところが諸所を転々として、好きな文学の道に入って、本を読むことが出来、人生や夢を拾った。
どうやら作家になれたのも、本のおかげだった。
ところが、このたび、所蔵本が多くなって、どこかに書庫をと考えたが、
生れた村に小さな図書館を建てて、ぼくと同じように本をよみたくても買えない少年に開放することにきめた。
大半はぼくが買った本ばかりだ。
ひとり占めしてくさらせるのも勿体ない。
本は多くの人によまれた方がいい。
どうか、君も、この中の一冊から、何かを拾って、君の人生を切りひらいてくれたまえ。
たった一人の君に開放する。

昭和六十年三月八日

水上勉さんの思いです。
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一歩入ると気取らない落ち着く庭が続いており奥には大きな土蔵風の建物。竹が混ざっている土壁がとても温かみがあっていい。三階建ですがスロープになっているので車椅子も大丈夫。
本の表紙となった原画やここを訪れた著名人が竹紙に描いた作品も展示しています。
蔵書は全てここで見ることができ本当に読んでいたのだと感じられる古さがあります。そして貴重な本もあってしばらくここにいたい気分です。絵本の部屋もあるんです~
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竹人形館には本に登場する人形が60体。人形の頭が250点あり庶民の人間らしい表情がおもしろいです。中にはちょっと怖い感じのものもありましたが・・・
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そしてくるま椅子劇場の素晴らしいこと!
暗すぎてよくわからないかもしれませんが。
大きな窓から見える竹藪、高い天井、梁、観客席が大きな階段状になって全てが一体になったような空間。
ここで竹人形文楽の公演や演奏会もあるそうです。
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また行きたいと思える素敵な場所です。
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by toubou-yasaka | 2016-09-13 01:24 | 或る一日
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